医薬品 発達障害

2019年12月からコンサータの処方に患者登録が義務化されます

 

2019年12月1日からコンサータの流通管理が変更に

コンサータを服用している方、重大なお知らせです。

 

今年の12月1日からコンサータの処方が厳しくなります。

以前まで患者に普通に出していたコンサータを処方しなくなる医師が今後出てくると思われます。

 

さらに2019年12月1日以降に新しくコンサータを処方される人に関しては、

IDカードが発行されてからでないと処方されません。

 

この件について、今年の9月にこのような記事が出ていました。

medical.nikkeibp.co.jp

 

"医師が同薬を処方する前にあらかじめ、患者のイニシャル、性別、生年月日、第三者から得た患者の症状に関する情報源などの情報を登録することが義務付けられた"

 

簡単に言えばコンサータを処方される患者は情報登録が必要になり、

処方管理が厳格化されます。

 

今後コンサータが処方される患者はシステムへの登録義務が発生。

さらに、『登録カード』(IDカード)を持っていないと

受診後の処方箋の交付も受けられなくなります。

 

おそらく、コンサータの不正使用への対策強化が目的でしょう。

なので今回は「今コンサータの処方を受けている人」「これから新しく処方を受ける人」

2つのパターンで処方がどう変わるのかまとめました。

 

目次

 

流通管理変更のポイント

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https://www.pmda.go.jp/files/000231398.pdf

↑ 厚労省が出した「流通管理の変更に関する概要」

 

まず、今回の件に関する変更点をまとめると

・コンサータ処方の際には、まず「医師」と「薬局」に加えて、「患者同意」と、「患者情報(イニシャル、性別、生年月日など)」「管理システム」に登録される。

・ID番号を記載された「患者カード(IDカード)」が登録事務局から患者に交付される。

・登録医師は処方内容を「管理システム」に入力し、処方箋を発行する。

・2019年12月1日以降に新たにコンサータを服用する患者については患者登録が必要となる。

・2019年11月30日以前にコンサータを服用していた患者についても、2021年1月1日以降には全て登録が必要となる。

・2020年6月30日まで経過措置とし、2020年7月1日以降も登録を継続する場合は、2019年12月に稼働する「管理システム」にて2020年6月30日までに

 再登録をする必要がある。

 

ざっと見ただけでもかなり大幅な変更になることが分かります。

 

今までコンサータを処方されていた人

 

2019年11月30日までにコンサータを処方されていた患者さんは今後どういう流れになるかというと、

特に何事もなく主治医が登録手続きをしてくれるので自分でやることはないと思われます。

 

ただし、今回の件で処方する医療機関が減るのは間違いないありません。

同じ病院で処方されても、主治医が変わってしまうということがありえます。

 

なぜなら今回の変更で医師登録基準が新しくなり、更新制かつかなり厳しい条件になったからです。

 

基準Aと基準Bの条件

  • 基準Aは認定専門医であること、規定の学会に所属していること、症例報告1-2例
  • 基準Bは基準Aに該当する医師2名からの推薦状、症例報告2例

 

学会というのは医師であれば誰でも入れるようなものではありません。

入会には年会費もかかります。

さらに入会時には理事の推薦が必要などといった厳しい規定があります。

ADHDに効く薬には他にもストラテラインチュニブという選択肢があります。

わざわざ色々と手続きが面倒になるコンサータ処方のために学会に入るのか?

自分が登録医師だとしたら、かなり疑問ですけどね。

 

ひとまず、今コンサータ錠を使っておられる方にとって

大事なことをまとめておきます。

Q.このままコンサータは処方されるの?

⇒とりあえず大丈夫。

継続して処方されるはずです。

  (ただし、ご自分の主治医が前述の医師登録基準に適合し、処方すると判断した場合に限ります)

 

Q.登録に関する手続きは自分でしなくていいの?

⇒しなくてOK。2020年度中に主治医がやってくれます。

ただしIDカード作成の都合上、個人情報を確認されたり、

同意書を書く必要も出てくると思います。

 

Q.登録の期限はいつまで? 

⇒これまで(2019年11月30日)コンサータを処方されていた患者さんについては、

2021年1月1日以降は登録されている必要があります。

 

Q.IDカードはいつ交付されるの?

⇒今のところ不明。

遅くとも2020年度中には発行されるでしょう。

 

Q.12月1日以降に受診しても、コンサータはすぐ処方されるの?

⇒流通管理変更に伴う移行期間があるので、長期間処方されないということはないと思われます。

ただし、前述の通りコンサータの処方に係る事務手続きが煩雑になった影響で、ストラテラとインチュニブといった薬に変更になる可能性も考えられます。

念のため、次回受診する際などに患者登録について、主治医の先生に確認してみることをオススメします。

 

これから新しく処方を受ける人

続いて、12月1日以降に新しく処方を受ける方はどうなるのか。

まず、コンサータを処方されるにはIDカードが必要にあります。

 

IDカードには以下のような情報が記録されています。

  • 氏名(イニシャルのみ)
  • 生年月日
  • 性別

今後、これ以外の情報が追加される可能性もあります。

このIDカードを作るにあたって注意しないといけないのは、患者ご本人もしくは代理人が同意しなければ登録ができないということです。

第三者が勝手に登録して処方することは不可能になります。

 

今回の制度変更の目的はおそらく不正防止の仕組みを作ることなので、ちゃんとした登録医師から発達障害の診断を受けた人でないと処方はされません。

このカードを通して、コンサータがどのように管理されているか上で把握するということでしょう。

 

また、個人的に厄介だな~と思っているのは、先ほどの記事にもあった

"医師が同薬を処方する前にあらかじめ、患者のイニシャル、性別、生年月日、三者から得た患者の症状に関する情報源などの情報を登録することが義務付けられた"

この「第三者から得た患者の症状に関する情報源」については考え物です。

第三者というのはどこまでを含むのか?

(会社の人、家族など)

自分の症状を周りに知らせたくない人に対する救済措置はないのか?

などなど…

今の時点では、色々と疑問に残ることがあります。

 

では、12月1日以降に新しく処方される患者さんはどうすればいいのか以下にまとめておきます。

 

Q.12月1日以降に精神科に初めて受診します。その時にコンサータは処方されますか?

⇒IDカードを発行されてからでないと、処方はできません。この発行にどれだけ時間がかかるかについては今のところ不明です。

 

Q.いつIDカードが発行されるか分かる手段はありますか?

⇒主治医の先生にまず確認してみましょう。

 

今回のまとめ

コンサータは他の薬と比較すると、かなり厳格に処方管理されています。

実際私も飲んでいますが、これがないと生活が激変するレベルの強い薬だと思います。

www.yurugatari.com

コンサータがないと仕事が回らないという方もいるでしょう。

コンサータが必要な人にとって、今回の制度変更はまさに百害あって一利なし

それは今まで処方していた医師にとっても同じです。

処方管理の全体で見れば、ヤブ医者が手をつけられなくなるといったメリットも

ありますが、問題は成人の新患受付が厳しくなること。

社会人になってADHDと診断された人も

最初から処方の選択肢が限られてしまうことになるのは、一体どうなんでしょうか。

また、新たな情報が更新され次第、追記していきます。

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